後者は盤共に非常に状態の良い中古でございますが、ブックレット表右下にCDケースブックレット支え部による傷みがございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは名手揃い。
Keith Emerson(Key ex-The Nice)、Greg Lake(B/G/Vo ex-King Crimson)、Carl Palmer(Ds/Per ex-Atomic Rooster)となります。
正に衝撃のデビュー作。
正直、それぞれの音楽性の融合がこの段階では未完全。
摺り合わせで成り立っている感がございます(次作「Tarkus」で完全融合の感がございますが.......................)。
されど強烈。
キーボード・トリオでこれ程の強烈さ。へヴィーで尖った音楽性がこの編成で出来るのか!と驚愕を以て言わしめるもので演奏も強烈。
現代音楽が背景にあるにせよ、非常に実験的。
ロックという音楽の可能性を最大限に生かした感がございます。
当時のロックバンドやプログレ系の中でも異彩を放つものでございます。
様々な音楽の要素をロックという土台の上でイギリス的な生真面目さとアマチュア性で創り上げてしまったのが、
かの「プログレッシヴ・ロック」ではございますが、その中でも強烈な異彩を放つバンドでございます。
かのRitchie Blackmore(ex-Deep Purple、Rainbow)が「後にも先にもいない一世一代の演奏者」と称したほどのKeith Emersonでございますが、
Greg LakeやCarl Palmerという同格の個性的な演奏者を得、非常に刺激を受け、
嘗てのThe Niceが霞む程の
強烈な音楽や演奏を
繰り広げております。
但し、ジャズ的な自発的なものではなく全ては譜面によるものではございますが................................................
さて後者。
因縁のデビューライヴ「ワイト島フェスティバル」完全版でございます。
内容は言わずもがな。
後にかのBBCの故John Peelは当時のオイル・ショックでの電力不足に掛け「電気の無駄遣い」
との評を下す始末。
(大きなお世話だ!ロック音楽/電子楽器音楽自体がそうだろうが!と言いたくもなりますが.......)
Keith Emerson自身も結成最初は「駄目だこりゃ」と思っていた模様でございますが..........................................
されど強烈。
キーボード・トリオでこの強烈さ。
ヘヴィでこれ程尖った音楽性が出来るのか!と言わしめるもので演奏も強烈。現代音楽が背景にあるものの非常に実験的。
ロックという音楽の可能性を最大限に生かした感。
当時のロック・バンドやプログレ系で異彩を放つものでございます...................................................
ライン録音ではございますが正式ライヴ盤制作用として録音されたものでは無い模様。
モノラル感が強いものではございますがノイズ処理/音の安定化が非常に丁寧に為されており、
この手のものとしては非常に良心的な音質となっております。
悲しいかな、現在では既に
Keith Emerson、Greg Lakeは他界。
(前者は自殺、後者は自叙伝執筆・完成後翌日に他界............相棒の後を追う様に................)
追悼文で前述のRitchie Blackmoreが「実はこのトリオにJimi Hendrixを加えて”HELP”となる計画があった」と述べられておられましたが、
この強烈なトリオにJimi Hendrix。
またJimi HendrixはGil Evansを通じてMiles Davisとの音楽的邂逅を控えていた事もあり、生きていればどうなっていたのかと。
嘗てジャズ・ドラマーを目指していた名手Carl Palmer一人が残された現在でございます...........................................................
現在では入手が非常に困難。この機会に是非。